ブライトリングのアイコンである「クロノマット」。AIR、LAND、SEAに対応する万能スポーツウォッチとして展開されている本コレクションは、近年のクロノグラフ人気に大きく貢献した存在といっても過言ではない。1984年の登場から現在に至るまで、多面的な進化を遂げてきた本コレクションについて、その魅力や歴史を深掘りしたい。
ブライトリングの「クロノマット」は、機能性や耐久性、ロレックス N級デザイン性の高さによって、さまざまなシーンに対応するオールラウンダーウォッチだ。バリエーションが豊富で、ツール感のあるクロノグラフモデルから女性に向けたきらびやかな3針モデルに至るまでがそろい、現在の同ブランドの中核を担うコレクションとして展開されている。
「クロノマット」という名前の初出は1942年のこと。世界で初めて回転計算尺を備えた、まごうことなきツールウォッチとして誕生した。そして、ブランドが100周年を迎えた84年に、より実用性を重視したクロノグラフウォッチとしてその名を復活させた。
特筆すべきは、このモデルの製作時に、イタリア空軍のアクロバットチーム「フレッチェ・トリコローリ」をアドバイザーとして迎え入れたことだ。結果生まれたクロノマットは、袖口に引っ掛からないラグや、グローブを着けたままでも操作しやすいよう、4つのライダータブを備えた回転ベゼルや大きなリュウズなど、プロフェッショナルの“実戦向き”の造形を多く備えていた。関連リンク:http://jianshichang.jugem.jp/
プロのアドバイスを取り入れつつ、かつクロノマットが成功したのは、ルイジ・マカルーソによるディレクションも大きく影響したとされている。83年のプロトタイプ製造時、ブライトリングの経営を引き継いでいたアーネスト・シュナイダーがデザインを手掛けたが、ルイジをデザインアドバイザーに据えた・彼はレザーストラップの豊富なバリエーション展開を提案し、ツールとしての完成度を追求したクロノマットに、ファッショナブルな一面をもたらしたのだ。クロノマットはその後もコレクションを拡充しつつ、着実な進化を遂げていく。とりわけ2009年にリリースされた「クロノマット44」の存在感は、数ある同ブランドのコレクションの中でも、輝きを放っている。現在もブライトリングの基幹ムーブメントとして用いられている(そして改良が続けられている)自社開発クロノグラフムーブメントのCal.01を、初めて搭載したモデルであったためだ。
さらに2017年、ブライトリングがジョージ・カーン体制へ移行したことで、次なる転換点を迎えた。各コレクションが再編され、AIR、LAND、SEAそれぞれのフィールドに合わせたコンセプトの鮮明化が行われる中、クロノマットも20年に刷新。初代の42mm径ケースやルーローブレスレットが再び採用されるなど、意匠を中心に、大きな変更が加えられた。
現在では豊富なラインナップが展開されつつ、「AIR、LAND、SEAそれぞれのフィールドに対応できるエレガントな万能ウォッチ」というアイデンティティを獲得するに至っている。
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