2026年8月9日星期日

レイモンド ウェイルから渾身の新コレクション「A.R.T.」がデビュー!

 家族経営による完全独立ブランドを貫く、ジュネーブの稀有な時計ブランド「レイモンド ウェイル」。今年2026年は、ブランド創業50周年ということもあり、これまで以上に力の入った新作が発表されている。


創業年と同じ1976年製のバルジュー23を搭載したクロノグラフを発表して、関係者を驚かせたことは記憶に新しいだろう。そんなスペシャルモデルから束の間、またしてもビッグな完全新コレクションが市場に投入された。



それが写真のスポーツコレクション「A.R.T.(アート)」である。余計な詮索はさておき、正直な第一印象は「売れそう…」。3 代目エリー・ベルンハイムCEOの抜群のセンスが、またしても炸裂している。


「またしても」というのは、クラシカルな「ミレジム」コレクションの大成功があるからだ。彼の仕事で非常に共感できる部分は、過度なデザインを好まず非常に控えめでありながらも、ディテールをトコトン突き詰めていくことでレイモンド ウェイルのアイデンティティを確立させていることだ。


その手腕は、「ミレジム」がGPHGのチェレンジ賞を受賞したことで証明されたが、「ミレジム」とはまるで対局にある都会的スポーツモデルの「A.R.T.」においても、さり気ないディテールへのこだわりが窺える。


「A.R.T.」のクッション型ケースや一体型ブレスレットは、極めてシャープ。しかし、どことなく優しい印象を受けるのは、小さなパーツに丸みを持たせているため。アプライド・インデックスの端、時分針の先端、そしてデイト表示の四角い窓枠も角が丸みを帯びている。


また一体型ブレスレットのコマも、横からみると曲線が巧みに取り入れられていることに気づく。中央の小さなコマは、上下に緩やかにカーブ。そしてベースとなる大きなコマは、表側をフラットに整え、手首のあたる裏面に曲面を採用している。


さらにベゼルにもひと工夫が。12・3・6・9時位置の「外側」に4箇所の凹みを持たせている。もちろん凹みの両脇は、しっかりRがつけられている。本来なら、ベゼルの表面で個性を発揮したかったはず。そこをグッと堪えて、ベゼルサイドに表現するところが、レイモンド ウェイルの哲学であり普遍性。時代を超越した美しさなのである。「A.R.T.」コレクションの38㎜モデルには、ブルー、グラファイト、セージグレーの3色のダイアルカラーが用意されているが、放射状に広がるサンレイ仕上げによって非常に奥行きのある表情に仕上がっている。


さらによく見てみると、ダイヤル外周の分インデックスの部分は、同心円状の溝が重なるアズラージュ仕上げが施されており、自然なコントラストを実現。こうしたディテールの積み重ねが、全体の印象を大きく決定づけていることをレイモンド ウェイルは熟知している。


また「A.R.T.」コレクションには、自動巻きの38㎜モデルの他に、クオーツの30㎜モデルもラインナップしているのでペアウォッチとして楽しむことも可能だ。防水性能は10気圧、ケース厚は自動巻きの38㎜モデルで9.95㎜。薄型でタフなスポーツ性能は、都会を生き抜く理想的なデイリーウォッチと言えるだろう。


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